仕事を通じての成長

自分が変われば、
すべてが変わる。

思うような現実にならないとき、環境や他人のせいにするのではなく、
自らを省みて「自分が変わる」という姿勢で臨む。
そのことで可能性は開き、人は成長への一歩を手にします。
先輩たちがどのように仕事の壁を乗り越えていったのか、その一例を紹介しましょう。

CASE STUDY

01

お客様のことを第一に考えたら、
やるべきことが見えてきた
お客様のことを第一に考えたら、
やるべきことが見えてきた

仕事で壁にぶつかったとき

メーカーからさまざまな油剤を仕入れ、お客様に販売するのが私たちの仕事です。原油が高騰したときには、そのあおりで仕入れ値が上がってしまい、相応に販売価格も上げなければいけませんでした。しかし、なかには、どうしても値上げを受け入れていただけないお客様がいらっしゃいます。こちらから何度もお願いに出向きますが、「どうせ値上げの話だろう」と相手にしていただけません。私は何も間違ったことをしていないのに、と思っていました。

改善

このままでは前に進めないと考え、メーカーやお客様と接したときの思いを振り返りました。すると、「やってられない」「なんで自分ばかり」と自分のことばかり考えていた姿が見えてきました。その背景には、「自分が正しい」という気持ちがあることに気づきました。相手の事情や考えに思いがいたらず、こちらの正論を押しつけるばかり。これでは交渉になりません。

そのことに気づいてからは、「自分が正しい」という思い込みを一旦横に置いて、もっと広い心で物事を受け入れようと考えました。お客様と接するときの表情や言葉のひとつひとつにまで気を配りました。そして、お客様の生産現場をより良くするにはどうしたらいいのか、自分のことよりお客様のことを第一に考えるようにしました。

仕事を通じての成長

そうしているうちに、お客様の対応が変わり、交渉のテーブルについてくれるようになりました。そして、「いろんなところから値上げの要請があるけど、うちは全部断っている。だけど長岡石油さんだけは、値上げを受け入れるよ。だってあなたは、どうしたらうちの生産性が上がるか、いろいろ提案してくれたしね」と言っていただきました。

自分が変われば、相手が変わる。まさにそのことを実感しました。そして、お客様のことを第一に考えられるようになってからは、心から営業の仕事が好きになりました。

CASE STUDY

02

「お客様が納得、満足してくれる油剤を提供する!」
という軸を持つことで、仕事のやり方が大きく変化
「お客様が納得、満足してくれる
油剤を提供する!」

という軸を持つことで、
仕事のやり方が大きく変化

仕事で壁にぶつかったとき

あるときお客様から「購入している油剤が、どうも従業員に合わないようだ」というお話がありました。油という商品の特性上、使用する方の体質によってはそのようなことが起こります。そこで早速、別の商品を提案しました。

ところが今度は機械と合わない、べたつきが生じるとのことで、さらに別の商品を提案することになりました。こうしたことが繰り返されると「またダメかもしれない」と考えてしまいます。

お客様に満足いただける油剤を提案することができないのではないかと悩んでいるうちに、競合他社の油剤がテストで使われ始めてしまいました。

改善

私は難しい問題があると、慎重になりすぎて必要以上に時間をかけてしまいます。そうした自分を変えるため、自らの言動を振り返ってみると、「お客様に迷惑をかけたくない」、「失敗するのは嫌だ」と自分を守ろうとしている姿が見えてきました。

そこで、どんな場面でも前向きな気持ちで、とにかく一歩目を踏み出すことを心がけました。そして、「お客様が納得、満足してくれる油剤を提供する!」という確固たる信念で、山のようにどっしりとした軸を持って行動するようにしました。そのように発想を転換して仕事にあたると、自分にできることがいろいろと見えてきました。

仕事を通じての成長

お客様に納得いただける商品を提案するため、これまで実績のない商品でも積極的に取り寄せてみる。お客様に提案する前に自分で触れて試してみる。実機で使う前に、希釈液を持っていって肌との相性や臭気を試してもらう。

いま考えると当たり前のことですが、当たり前のことを当たり前にやることで、お客様からの信頼を得ることができました。また、「お客様の満足」という目的が明確になったことで、行動に迷いがなくなり、スピーディーな対応ができるようになりました。

私たちの仕事において、「スピーディーな対応」は最も大切なことのひとつです。なぜなら必要な油剤が手元になければ、お客様の工場の機械がストップしてしまうこともあるからです。これからも、失敗を恐れることなく、迅速かつ確実な仕事を続けていきます。

CASE STUDY

03

「お客様のために、より良い提案はないか」
油剤の不採用結果を大切なヒントに
「お客様のために、
より良い提案はないか」

油剤の不採用結果を大切なヒントに

仕事で壁にぶつかったとき

お客様に油剤をご提案するにあたっては、メーカーの新商品の情報を調べたり、ラボを使って競合商品との比較検査をしたり、できる限りの準備を行います。

これらは営業担当の仕事ですが、考え抜いた提案が受け入れられなかったときには、「これだけやってダメなら、もう無理だ」と諦めてしまうところが私にはありました。

ある工場の責任者に研磨用の油剤を提案したときのことです。自信を持って出した提案が採用されず、「わかってもらえない」と落ち込んでしまい、次のアクションを起こせずにいました。

改善

油剤の提案にあたって精一杯努力したにもかかわらず不採用だと、「もうダメだ」と諦めてしまう。それはなぜかと考えてみると、油剤の不採用という結果を私自身に対する否定のように受けとめていたことに気づきました。

しかし、提案が受け入れられないのには、何か具体的な理由があるはずです。そこで不採用の結果を“呼びかけ”としてとらえ、あらためて挑戦に向かいました。

お客様の話をよく聞くことで、「自分はやるだけやった」という自分本位の視点でなく、「自分の提案や言動をお客様がどう感じたか」という視点で物事をとらえられるようになっていきました。

仕事を通じての成長

今では、提案した油剤が不採用の結果になっても、仕事を進めていく上での大切なヒントと受けとめられるようになりました。

実際、提案した内容を工場長から却下された案件でも、あらためて現場の作業員の方に使用状況や要望をリサーチすることで、次の提案を受け入れてもらったことがありました。そこでたとえ再提案が受け入れられなかったとしても、さらに良い提案がないかと模索する中で、新たな知識を得ることや、油剤メーカーと協力することで新たな人間関係をつくることにもつながります。

私たちの仕事は、一度商品を販売したらそれで終わりではありません。なかには「困ったことがあるとあなたの顔が思い浮かぶよ」と言ってくださるお客様がいらっしゃいます。これからも仕事に真摯に取り組み、そのように言っていただけるお客様に出会っていきたいと思っています。